最近ご自宅会で遊ばせて頂いたロココの仕立屋とマグニフィセントが特に楽しかったので個人的な感想を残しておきます。
詳しいルールは割愛し、遊んだ感想が中心です。遊ばせて頂いたお二人の方、一緒に遊んでくださった方ありがとうございます。
■ロココの仕立屋
大好きなマティアスクラマー作品でDX版の発売が予定されているロココの仕立屋。
2013年と少し前のゲームですが、とても楽しいゲームでした。
テーマがとっても素敵で、仕立屋になりパーティーに向けてドレスを作っていきドレスを売却しお金と勝利点を得るか、レンタルすることでドレスでマジョリティを競います。パーティー当日に向けて「花火」や「音楽家」、「噴水」や「銅像」にまで出資することが出来ます。どこまで仕立屋に払わすのだと思いながらも、早いもの勝ちでリターン(ゲーム終了時ボーナスや毎ラウンド収入)も大きいので出資しちゃいます。
「エリアマジョリティ」「ハンドマネジメント(デッキ構築)」「セットコレクション」を組み合わせたゲームです。
★個人的に好きなポイント★
①ドレスの注文書タイルが両面印刷
片面は必要な素材のアイコンと売却時の価格。もう片面はドレスを着た貴族となっている。ドレスを完成させ売却せずレンタルする時は、ボードに配置する際にドレス面にタイルを裏返し、まるで本当のパーティーが始まるかのように貴婦人が増えていく。
ゲーム終了時ボーナスでドレスの色や男女ペアのセットコレクション要素があり、華やかな盤面がとても好き!
②山札から選べるデッキ構築
通常のデッキ構築はランダムで使うカードを選ぶが、このゲームは山札から使いたい3枚を選んで好きな順番でアクションできる。そのため、ハンドマネジメントの要素が強い。運要素は減り、アブストラクトが強くなるがカードのひきで事故る危険がなくなります。また、購入したカードは山札に入りすぐ使えるのも計画が立てれて好き!
③人数別両面ボードで言語依存なし
2~3人用ボードと4~5人用ボードが分かれているので、何人で遊んでも楽しい!
BGGでは3人ベストですが、ボードがわかれているので比較的何人でも楽しく遊べます。また、アイコンがわかりやすく言語依存がないのも良いです。現在は日本語版が入手困難なので、日本語版でなくても問題なく遊べるのは良いですね。
④様々な得点要素がある
得点要素が沢山あるので、最後まで誰が勝っているかわかりません。(計算することも出来ますが中々大変)そのため、最後まで楽しく遊べます。
⑤パーティーの最後は花火鑑賞
パーティーの終了(ゲーム終了)時には、最上階でパーィーを楽しんでいた貴族が屋上にあがり花火を鑑賞します。(ここでもマジョリティ争い!)ボードに描かれた花火がとても華やかで素敵です。
遊んでいる際に、素材タイルの情報は非公開のため、「衝立があれば便利だね」と話しておりましたがDX版は衝立が付属され改善されているようです。素晴らしい!
デッキによってプレイ感も変わるため、リプレイ性も高そうなのでまた遊んでみたいです。
引用:https://boardgamegeek.com/image/1795272/rococo
■マグニフィセント
和訳付きが発売されたマグニフィセント。サンタマリアのデザイナーの2019年新作です。
プレイヤーは奇抜なショーを行う一団を主催し、もっとも多くのチケット(得点)を得ようとします。
演者を雇用するためにキャンプを拡大し、特殊効果を得たり、テントを建てたり、ポスターを貼ってショーの宣伝を行います。
ゲームは3ラウンドから構成されており、1ラウンドで4手番行います。
ルール説明を除くと90分程度(4人プレイ)のあっという間に終わりますが、一手が悩むのでしっかりしたプレイ感がありました。
ゲームは共通の場にあるダイスを振り、スタートプレイヤーから順番に好きなダイスをドラフトしていきます。そのダイスがワーカーとなり、ダイス出目のパワーでアクションを行います。
この時に既にアクションしたダイスと同じ色のダイスを使用すると、パワーがプラスされ強いアクションを行えます。しかし、同じ色のダイスに偏ると、一番大きなパワー(同じ色のダイス出目合計)に応じたお金を支払わなければなりません。
このジレンマが個人的に楽しく好きなところでした。
※上記の場合だと、ラウンド終了時に「12金」支払わなければなりません。
オーディンの祝祭のようなタイルを建設するパズル要素もあり、建設したタイルをもとにポスターカードを得点化します。パズル要素がはいることで、タイルの配置やポスターカード取得の際に悩んでしまい長考しがちになってしまいますが、他人の手番中も考えることが多いのであっという間に自分の手番がきてしまいます。
また、タイルは1エリア埋めると4点のボーナス点は入りますが埋めていなくてもマイナス点になることはないので比較的のびのび好きなアクションを行うことができ、苦しさはさほどなく楽しいプレイ感でした。
重厚感のある素敵なアートワークから、もっと煩雑な難しいゲームだと思っていましたがプレイ感はとても軽いのにしっかり遊びごたえのあるゲームだったので是非機会があれば沢山の方に遊んで頂きたいです。